親戚や知人との間で、お菓子などとセットにしてやり取りされることの多い商品券。
加盟店で使えばお金の代わりになるこの金券ですが
「せっかくもらったけど、近くに使える店がない…」
「百貨店で買い物する機会が減って、持っていても使いみちがない…」
などの理由で手元にある商品券を持て余し、「現金化できたらなぁ」と考える人もいるでしょう。
この記事では、商品券を換金してくれるおすすめの業者や買取相場などを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
商品券の買取率の相場
まず、商品券を換金する際の買取率の相場についてみていきます。
買取率とは「元値の何%で買い取ったか」を示す数値で、1万円の商品券の査定額が9,000円だったら買取率は90%です。
商品券を買い取る側は再販して利益を出すことが目的なので、買取率が100%になることはほぼありません。
売る側としては、どれだけ買取率を100%に近づけられるかが重要になってきます。
実際の買取率や買取金額は店によってさまざまですが、平均的な買取相場を以下にまとめてみました。
商品券 | 平均買取金額 | 平均買取率 |
---|---|---|
全国百貨店共通商品券(1万円) | 9,800円 | 98% |
百貨店独自の商品券(1万円) | 9,860円 | 98.6% |
商業施設の商品券(1,000円) | 950円 | 95% |
旅行会社の商品券(1万円) | 9,100円 | 91% |
JCBギフトカード(1,000円) | 980円 | 98% |
プリペイドカード(クオカード、1,000円) | 970円 | 97% |
新幹線の回数券(東京−新大阪 6枚回数券、83,640円) | 75,280円 | 90% |
それぞれの商品券の詳細は次から解説していきます!
現金化できる商品券の一例
前項で少しふれましたが、具体的にどういった商品券が換金できるのかをひとつずつ見ていきましょう。
全国百貨店共通商品券
全国百貨店共通商品券はその名の通り、北海道から沖縄までの約500の百貨店で使える商品券です。
使える店の範囲が広いので再販もしやすいのか、平均買取率は約98%と高めになっています。
百貨店独自の商品券
前述の全国百貨店共通商品券とは違い、百貨店が独自に発行している商品券もあります。
- 三越
- 高島屋
- 西武
- 東武
- そごう
- 大丸
- 伊勢丹
上記の百貨店の商品券などがよく知られています。
全国百貨店共通商品券とは違い、商品券を発行している百貨店でしか使えませんが、買取率は約98%という高さです。
商業施設の商品券
厳密に言うと百貨店も商業施設に含まれるのですが、ここでは百貨店よりもカジュアルなショッピングモールやスーパーマーケットなどが発行している商品券として定義しています。
- 丸井
- パルコ
- ルミネ
- イオン
- セブン&アイ
上記のような商業施設が独自に発行している商品券で、百貨店ほどではありませんが、こちらも約95%という高い買取率が見込めます。
旅行会社の商品券
ANAやJALなどの旅行会社が発行している商品券(旅行券)も換金可能です。
旅行券は、旅行会社で旅行やツアーの申し込みをする際の支払いで使えます。
使いみちが旅行にほぼ限定されていることもあり、買取率は他の商品券と比べてやや低めの相場ですが、旅行にあまり行かない人なら買い取ってもらった方が良いでしょう。
JCBギフトカード
JCBギフトカードは、クレジットカードのブランドとして知られるJCBが発行しているギフトカードです。
贈り物やお礼の品としてよく登場する商品券で、全国100万以上の加盟店で利用することができます。
こちらはその加盟店の多さや使い勝手の良さから、百貨店並みの約98%という高い買取率が相場です。
プリペイドカード
プリペイドカードは、あらかじめ現金を入金(チャージ)しておいて使うカードのことです。
- クオカード
- 図書カード
上記のカードが特に有名でしょう。
このうちクオカードは、コンビニ・ファミレス・ガソリンスタンドなど幅広いジャンルの店で使えるので、特に需要の高い商品券と言えます。
比較的汎用性の高いカードなので、買取率も約97%とまずまずです。
新幹線の回数券
新幹線の回数券を購入すると、毎回乗車券を購入するよりもお得に新幹線を利用できるため、回数券の需要は高いです。
どの駅を行き来するかで価格は変わりますが、全体的に約90%の買取率を保っています。
「他の商品券よりも買取率が低い…」と思うかも知れませんが、新幹線の回数券は元値が数万円以上するものですから、それで90%ほどの買取率があれば十分でしょう。
商品券を買い取ってもらう方法
それでは、商品券を買い取ってもらうための具体的な方法を見ていきましょう。
商品券を買い取ってもらうには、以下の2つの方法があります。
- 店頭買取
- 郵送買取
店頭買取
店頭買取は、金券ショップなどの店に直接出向いて換金する方法です。
メリット
- 店の買取率の相場がわかる
- すぐに換金してもらえる
というメリットがある一方で
デメリット
- 買取金額が安いことが多い
- 店に行く手間がかかる
というデメリットもがあります。
店頭買取をしてもらう場合は、商品券のほかに「身分証明書(免許証・保険証など)」を持っていくようにしましょう。
本来、買取金額の総額が1万円未満なら身分証の提示は不要ですが、店によっては金額にかかわらず提示を求められることがあるので、持っていく方が無難です。
郵送買取
郵送買取は、商品券と必要書類を店に郵送して買い取ってもらう方法です。
メリット
- 買取金額が高め
- 店に行く手間が省ける
- 近くに店がなくても買い取ってもらえる
というメリットがある一方で
デメリット
- 買取完了まで時間がかかる
- 書類の準備や郵送にお金がかかる
というデメリットがあります。
郵送買取で必要な書類は店ごとに異なりますが
- 印鑑登録証明書
- 住民票の写し
- 本人確認書類のコピー
のいずれかが必要になることがほとんどです。
その他に
- 上記書類を用意するための手数料
- 送料や振込手数料
も利用者負担となることが多いでしょう。
おすすめは郵送買取
この記事では、店頭買取よりも郵送買取の方をおすすめします。
前項でもふれたように、郵送買取では送料や手数料など細々したお金がかかってしまうのですが、それを差し引いても店頭買取より高額で買い取ってもらえる可能性が高いのです。
郵送買取では店舗が必要ないのでランニングコストを抑えることができ、その分を買取金額に回せます。
「できるだけ高く買い取ってもらいたい」
「近くに買い取ってくれる店がない」
という人は、郵送買取を利用すると良いでしょう。
郵送買取してくれるおすすめの業者・ショップ3選
ここでは、郵送買取を行っている業者を3つご紹介していきます。
それぞれに特徴があるので、自分にあった業者を利用してみてください。
金券買取EX
引用:金券買取EX
金券買取EXはギフトカードの買取を専門に行なっている業者で、現在は
- Amazonギフト券
- iTunesギフト券
- Google Playカード
- 楽天ポイントギフト
- WebMoneyギフト
- nanacoギフト
- JCBプレモカード
を取り扱っています。
これらの買取率はリアルタイムでHPに掲載されているので、確認してみてください。
- 初回買取では買取金額に数%上乗せされる
- 振込までのスピード重視の「スピードプラン」と買取率重視の「のんびりプラン」がある
が大きな特徴。買い取ってくれる商品券こそ限られていますが、状況にあった買取依頼ができるでしょう。
甲南チケット
引用:甲南チケット
甲南チケットは、この記事で紹介した商品券のほか
- 株主優待券
- 切手、はがき、印紙
なども扱っている買取業者です。
基本的には郵送買取がメインですが、大阪・兵庫・京都・奈良・東京エリアに店舗があるので状況に合わせて店頭買取も利用できます。(ただし、店頭買取ではHPの買取価格は反映されません)
HPのトップに「買取強化中リスト」が掲載されていて、買取金額や買取率がひと目でわかるようになっています。
自分の売りたい商品券がラインナップに入っていたらチャンスですね!
アクセスチケット
引用:アクセスチケット
アクセスチケットも甲南チケットと同様に、商品券のほかに株主優待券・郵便関係のものも取り扱っています。
また、HP内で
- 商品券の現状での買取価格(買取率)
- どういう状態のものなら買い取れるのか
が事細かに掲載されているので、事前にいくらで買い取ってもらえそうかの見当がつきます。こちらから確認できますよ。
実店舗が関東・中部・近畿エリアにあるので、近くの人は店頭買取を依頼しても良いでしょう。(ただし、店頭買取ではHPの買取価格は反映されません)
高く買い取ってもらえる商品券の特徴
商品券は、額面が高額であれば何でも高く買い取ってもらえるわけではありません。
ここでは、高く買い取ってもらえる商品券の特徴として以下の3つを挙げ、それぞれについて解説していきます。
- 使いみちが広く、買い手が付きやすいもの
- 見た目がきれいなもの
- 有効期限の残り期間が長いもの
使いみちが広く、買い手が付きやすいもの
- 全国で使える
- 使える店の数が多い
など商品券の使い勝手が良いと、高く買い取ってもらいやすいでしょう。
買取業者は商品券を再販することで利益をあげているので、すぐに買い手が付きそうなものであれば高く買い取ってくれる傾向にあります。
見た目がきれいなもの
「汚れもなくきれいな商品券」と「グシャグシャに折れ曲がった商品券」では、たとえ額面が同じであっても買取価格には決定的な差が出ます。
自分が買う側になったら、できるだけきれいな見た目のものを買いたいと思うはずです。
また、プリペイドカードなどは汚れがついたり折れたりすると、利用自体ができなくなってしまうため、買取そのものを断られることがあるでしょう。
有効期限の残り期間が長いもの
商品券の中には、有効期限のあるものとないものがあります。
額面が同じでも、「期限切れまであと1年の商品券」と「期限切れまであと半年の商品券」では間違いなく前者が高価買取対象です。
そのため、有効期限のある商品券は、できるだけ早く買い取ってもらった方が高値がつきやすいでしょう。
商品券を現金化するメリット
今さらですが、商品券を現金化するとどんなメリットがあるかも見ておきましょう。
ここでは、以下の2つについて解説します。
- 使いみちが広がる
- 有効期限がなくなる
使いみちが広がる
商品券は、どうしても使える店や買えるものが限られてしまいます。
頻繁に買い物をする店で使えるならとても役立つでしょうが、そうでないなら使うタイミングはなかなか訪れません。
しかし、現金にしてしまえばものを買うだけでなく、日頃の支払いに回すことだってできるので、圧倒的に使いみちが広がるでしょう。
有効期限がなくなる
商品券の中には、有効期限が設定されているものがあります。
もし使わないうちに有効期限が切れてしまうと、その商品券にはただの紙・カードになってしまうのです。
現金であれば期限を気にする必要がなくなるので、使いみちのない有効期限付きの商品券はすぐに換金すると良いでしょう。
商品券を現金化するデメリット
先に、商品券を現金化するメリットを紹介しましたが、当然デメリットもあります。
ここでは、以下の2つについて解説します。
- 元本割れする可能性が高い
- 手間がかかる
元本割れする可能性が高い
基本的に、商品券の額面通りに買い取ってくれる業者はほぼありません。
買い取った商品券を再販しても、利益が出なくなるからです。
どんなに良くても9割ほどの値段でしか買取価格は付かないので、単純にいえばその分だけ損をしていることになります。
手間がかかる
商品券を売る際、店頭買取なら店まで行かなければならないし、郵送買取なら書類を準備したり郵送の手配をしたりしなければなりません。
手元の商品券に有効期限があってすぐ使う予定がないなら、手間をかけてでも買取に出そうと考えるでしょう。
しかし、特に急ぐ必要のない商品券なら「買取に出すのが面倒だから、とりあえず金庫に入れておこう」と思ってしまうのではないでしょうか。
まとめ
世の中に商品券がたくさんあり、さまざまなやり取りで利用されていますが、手元にある商品券をすべて使いこなしている人がどれだけいるでしょうか。
「いつか使おう」と金庫の中で眠らせておくよりは、業者に換金してもらった方がはるかに使い勝手はよくなります。
すぐに使う予定のない商品券があるのなら、買取を検討してみませんか?